私ども知識リーダーシップ綜合研究所は2009年の設立以来、知の交流を通じたリーダー育成とイノベーションのため「場」の研究を主体にさまざまな活動を行ってきました。その思いは、組織の中だけでは得られない知をダイナミックに獲得し、イノベーションの起爆剤となるリーダーを一人でも多く育てたいということでした。
それゆえ、「MBB(思いのマネジメント)」および「フューチャーセンター」「読書会」「組織変革リーダー塾」といった、今話題のコンセプトとプラクティスを軸に、多くの企業や組織の方々との交流を促進しながら、研究・研鑽を深めてきました。
これらのベースになっているのは、初代研究所長の紺野登および、小職徳岡が一橋大学の野中郁次郎名誉教授とともに構成する知識創造スクールであります。知識創造論は近年、社会イノベーションの促進、強欲から脱皮した未来社会の創造、デザイン志向の経営、ビジネスモデルイノベーションなど、多様な領域で発展を遂げています。
こうした、知識創造スクールの同士である紺野、徳岡が同じく多摩大学大学院の橋本客員教授や同大学院の卒業生有志の研究員らとともに、より多くの方々に知を創造する豊かな組織、人づくり、国家づくりに携わってほしいという願いを込めて発足したわけです。
したがって、当初はメンバーの共通項である多摩大学大学院をベースとし、多摩大の研究機構の一部として活動を始めました。それから4年。みな様のお陰をもちまして、活動内容も多様化し、軌道に乗ってきたこともあり、この4月をもちまして、多摩大学の組織から脱皮し、一般社団法人としてより社会との接点を持てる形に改組することにいたしました。
設立以来の趣旨は、これからもぶれることはありません。私たちは知識創造型リーダーと組織の育成を目指していきます。グローバル社会・経済の中で活躍できる、より共創力のあるリーダーや組織作りを目指していきます。
一般社団法人化することで、これまで以上に多くの創造的な研究・研鑽の場や機会を創り、みなさまとともによりよい社会づくりに貢献していく所存です。
今後ともご指導ご鞭撻のほど、どうぞよろしくお願い申し上げます。
2013年4月吉日
一般社団法人知識リーダーシップ綜合研究所
所長 徳岡晃一郎